『ルビー・スパークス』

理想の彼女なんて

花粉以外には言うことない春。
生暖かくて沈丁花(ちんちょうげ)の香りはじめる夏前に観てほしいのはこの映画だ。

普通の恋愛映画とは違う、ネットフリクスやアマプラにもないけれどあなたにとって、今まで見たこともない恋愛映画になってくれることは間違いない。

恋愛映画でいてファンタジー。
彼女のことを操ることができるなら、理想の恋はできるのだろうか。
どうなんだポール・ダノ!

あらすじ

スランプに苦しむ小説家のカルヴィン(ポール・ダノ)の目の前に、自分の文章で作り出した女性「ルビー・スパークス」(ゾーイ・カザン)が目の前に実物となって現れる。
自信が描いた理想の女性である彼女との幸せな日々を送るカルヴィン。

しかし、そのうち彼女に不満が溜まっていくカルヴィンは、小説の続きを自分が都合のいいように書き変えていく。彼女は書き変えられた通りに、変容を繰り返す。

そこから、2人の関係性はますます不自然なものへと変化していく。

私的映画観
日本人が好きなヒロイン

とにかくいろんな要素がカワイイ映画。
ルビー・スパークス役のゾーイ・カザン。
あんまり、多くの映画に出ているわけではないが、とにかくかわいい。
これを見た翌日はきっと、知人にゾーイ・カザン、ゾーイ・カザンと吹いて回って、きっとキョトンとされることだろう。(筆者はその経験者です)

そしてポール・ダノの緩いシャツ着たあのスタイル。
キザでもないあのシャツの着方を見たら、きっと軽く古着屋を回って細いストライプのユルシャツと白Tを買いに出掛けてしまうだろう(筆者はその経験者です)

きっと日本人が好きなタイプのヒロインなのだ
例えるなら、「モテキ」の長澤まさみだ。あれみんな好きなやつでしょ。


そして、映画の外でも素敵すぎるストーリーが溢れるこの映画。
なんと、脚本はゾーイ・カザン本人、製作総指揮はポール・ダノが務めてしまうという映画好きにはたまらない裏話。
自分で、脚本してあの演技をしているなんてキュンとしてしまう。


そして、この2人実生活でも長年のカップルなんだとか。。。




監督
ヴァレリー・ファリス
脚本
ゾーイ・カザン