『ハウス・ジャック・ビルト』

グロいけど意外に・・・

人を殺しまくって、家を建ててゆく。
作中では、内声との自分と会話し続け物語は進む。
とてもグロいんだが、なんだかたまにわらけてしまう。少し抜けている主人公に笑ってしまうのか、それともサクサクっと殺してしまうその様に笑っているのか、はたまたラストシーンでの完成した家に拍子抜けて笑ったのかは分からないが、僕には少しコメディ要素も入っているように感じてならないのだ。

あらすじ

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」などで知られる、ラースフォントリアー監督の2018年に製作された映画。
極度の潔癖症の建築家を目指す男ジャック(マットディロン)が、ある日車を故障して困っている女性を助けようとするが、衝動でその女性を殺してしまう。

それをきっかけに、自分の理想としていた家を追求するように、12年間にもわたって殺人を重ねてゆく。

私的映画観
「死体遊びのインパクト」


ジャック(マットディロン演じる主人公)のエピソードごとの、死体遊びに注目だ。
本来、やっちゃいけないことというか、完全に倫理的にアウトなんだがこの映画のそれはなんだか笑ってします。
これは、僕にサイコパスとしての血が少し入っているのか是非この映画を見た人と話がしてみたい。

ちょっと、鼻につく女性をパコーンと殺したかと思えば、子供の死体で笑かして見せたり
おっぱいで財布作ったり、おっぱいで財布作ったり、あ、、失礼。
そして最後にそうでもない死体の家を作る。

結局はとても人間らしいジャックなんだと思ったりしてみるとおもしろいなと。

こういう映画の殺人鬼って結構完璧なんだけど、ジャックは割と警察にもバレそうになって意外に焦ってる表情とか、死体を引きずって血が道路についちゃうんだけどちょうどよく雨が降って神がかりセーフとか。


冷凍庫であの家を建てたんだなとか(死体だけど)、寒かったろうな、あんな感じの家が理想だったら建築家としての才能はどうだったんだろうなとか

そのモードで観るか、観ないかはこれを読んでくれた人次第になりますねきっと

監督
ラース・フォン・トリアー
出演者
マットディロン
ブルーノ・ガンツ
ユマ・サーマン