『コンスタンティン』

私的映画観
「主人公はどっち?」

今回紹介したいのは、「マトリックス」や「ジョン・ウィック」でもクールなアクションを見せてきたキアヌリーブス主演の作品である「コンスタンティン」だ。キアヌ・リーブスの渋さが光る本作だが、実は主人公がもう一人いる。

それが、compartment magazineでも書いた「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」に出演していたティルダ・スウィントンだ。本作では、ガブリエルという天使を演じている。ティルダ・スウィントンは、その雌雄胴体のような秘密めいたルックスとオーラを放っているせいか人間ではない役柄も多く演じている。「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」では、”ドラキュラ”、「アベンジャーズ」では”魔術師”など彼女の魅力を最大限解き放つには人間という器では物足りないのだろう。

キアヌ・リーブスの相変わらず渋いアクション(この時はまだ若いからキレもあって最高)と、おそらく違う世界からやってきた”天使”ティルダ・スウィントンはラストシーンまで見逃せない。

ひとつだけ気をつけて欲しいのが、禁煙中の人にはあまりおすすめしたくない映画だということ。見れば分かる。

あらすじ

鬼才アラン・ムーアのコミック「ヘルブレイザー」を原作を元にしたアクション映画。キアヌ・リーブス演じる悪魔祓いのジョン・コンスタンティンが、天界・人間界・魔界が危ういバランスを保つ世界で、境界を越えてやってくる悪魔と戦う。

監督
フランシス・ローレンス
出演
キアヌ・リーブス
ティルダ・スウィントン