『ノッティングヒルの恋人』

名作の秘める魔力。

「私、結構映画が好きなんだよね。」「へー、1番好きな映画は?」「んーと、ノッティングヒルの恋人!」あえて、ここでは断言するが誰もが観たことのある名作中の名作。相手の雰囲気に少々期待しすぎてしまったと、作品名を聞いて得もいわれぬ表情になった私は以降、この映画に少し難色を示していた。

ただ、冒頭の感情は所詮少し映画をかじっていい気になっている、こじれたダサい考え方だったためこの場を借りてあの娘にも謝罪をしたい。

初めて見たのは高校生であれから1年に1回くらいはなんだかんだ見ているから10回目だというのに、初めて観たような感動を与えてくれる。それはきっと年齢によって、この作品の受け取り方が変わるからに違いないが、わかっていても、ときめかずにはいられないのだ。

ごくごくありふれた設定に、結末は言わずもがなセリフでさえ先読みできてしまうというのになぜだろう。2人の出会いから、何気なく注文するカプチーノ、2人で忍び込む公園、そしてあのラストシーン。ひとつひとつが見るたびに新鮮で、憧れを抱かずにいられない。

キャッチコピーなどで、当たり前に見かけるようになった”大人から子供まで〜”とはよく言ったものでこれこそが、名作のもつ魔力。本当にその言葉が該当する作品数は、きっとこのキャッチコピーと並びはしないだろうが、本作においては間違いないだろう。

あらすじ

ロンドンのノッティング昼で偶然出会った、ハリウッド女優(ジュリア・ロバーツ)と平凡な書店員のバツイチ男(ヒュー・グラント)。2人は思わぬ出来事から距離を縮め、互いに運命を感じ、恋に落ちていく。しかし、男はやがて住む世界の違う彼女との関係を思い知り少しずつお互いの心は離れていくが・・・。まさに、王道ラブコメディ界の名作中の名作。

監督
ロジャー・ミッシェル
出演
ジュリア・ロバーツ
ヒュー・グラント
リス・エヴァンス