『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』

私的映画観
「シティボーイってこれだよね。」

人気雑誌ポパイの編集長が、いつかのインタビューでシティボーイの定義について語っていた。「例えば電車で席を譲れるような男の子。女の子に優しくできるような、向上心のある男の子がシティーボーイだと思う」。この映画に登場する2人はまさにそんな男性だ。

アルパチーノの一見、どこが紳士?と思うような言動や行動のひとつひとつが結局は優しさと気遣いが詰まっている。行動を共にする若者を演じたクリス・オドネルも作品が進むごとにシティボーイとはなんぞやを学んでいく姿を見ると、まさにポパイを読んでいるよう。ゴッドファーザー”や”スカーフェイス”のアルパチーノも刺激的でたまらないが、個人的には本作の彼こそ最も魅力的だと言い切れる。そして、圧巻のラストシーンは誰が見ても鳥肌ものなのでぜひチェックして欲しい。春が迫るこの時期にピッタリな心あたたまる作品をぜひジャック・ダニエル、いやジョン・ダニエルと一緒に楽しんでみてほしい。

あらすじ

名門高校に奨学金で通う男子学生が、休暇中に全盲の退役軍人の世話を任され、やむを得ず気難しい彼の旅行につき合うことになる。しかし、年の離れた2人はなかなか相容れなかった。そんな中、徐々に彼らの関係が変化していく。

監督
マーティン・ブレスト
音楽
トーマス・ニューマン
出演
アル・パチーノ
クリス・オドネル