読むんじゃない。食べて知る神保町の魅力。
「老舗の天ぷら屋は敷居が高い。」そんな人にぜひ薦めたいのが神保町の天ぷらはちまきだ。小学生で初めてチェーン店以外の天ぷら屋さんに行ったのがここだった。あの時は親の財布から出ていたから気にはならなかったが、今は違う。久しぶりに来てみると入り口の雰囲気と店内の広さのギャップがあるのを思い出して懐かしい。
おすすめは穴子海老天丼(1,600円)だけれど、平日の仕事合間のランチにそれはやりすぎなので海老天丼(1,000円)を注文。ご飯は大盛り無料。着丼して、さっそく驚かされる。「こんなにボリュームあったっけ?。」小学生の私は、これを平らげていたのかと贅沢なやつとは思いつつ、流石と褒めてあげることにする。
写真でも見てわかる通り、そびえ立つ天ぷらたちをさっそくいただく。揚げたてでサクサクの衣に、ぷりぷりの海老、そして甘くてジューシーな季節の野菜。そこにふんわりとごま油の香りが鼻に抜けるのでご飯が止まらない。そして、さらに私の心を突いてくるのがそのタレの量の絶妙さ。多いと白米がベチャつくし、少ないと天丼という感じがしない。はちまきのタレの量は理想的な上に、傍にタレも置いてあるので好きな量で調節できるのも嬉しすぎる。
この最強の天丼に、手作りの汁物と漬物がついて1,000円なのだから90年以上愛されるのも納得。かつて、江戸川乱歩も愛したというコスパ最強天丼をぜひ食べてほしい。
食べ終わったら、本屋を巡って喫茶店(さぼうるかな)で茶でもしばいて文豪ごっこでも楽しんでみて。
天麩羅はちまき
東京都千代田区神田神保町1-19